室生寺 談山神社 當麻寺
室生寺五重塔
40年前の20代の頃、旅した室生寺へ行ってきた。行く前に昔の記憶を辿ってみても五重塔しか思い出せなかった。行けば何かと思ったが案の定、何も出てこなかった。誰と何時の季節に行ったかも思い出せないまま五重塔の美しさに見惚れた。
豪華に仏像が並ぶ金堂
江戸時代、5代将軍綱吉の生母、桂昌院が援助したと言う室生寺、金堂の前側の屋根に拡張された後が見える。奥に徳川の葵の紋が見える。ご本尊釈迦如来立像を中心に薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音菩薩像と五体が並んでいる。更にその前に運慶の作と伝えられている十二神将像が守るように立っている。この寺だけでも満足してしまうほどの豪華な仏像群である。
五重塔
高野山の女人禁制に対し女性の参拝も許されたと言う室生寺、女人高野とも呼ばれている。そのこともあるのか室生寺は何故か女性感が漂う。やさしい気持ちにさせられる一番はこの塔が醸し出す雰囲気からかも知れない。五重塔としては最小で16、1mと三重塔ぐらいの高さしかない。通常、九輪の上には水煙があるが、宝鐸が丸く張りめぐらされている。
當麻寺
本堂
. 曼荼羅堂とも呼ばれる本堂である。須弥壇に”當麻曼荼羅が安置されている。中将姫が蓮の糸を用い、一夜で織り上げたという伝説のものである。當麻寺には本堂の他、金堂、講堂があり、弥勒佛、不動明王、阿弥陀如来、地蔵菩薩、千手観音そして四天王と多くの仏像が安置されている。
わずかに九輪だけが見える東西塔
當麻曼荼羅と並び近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺でも知られている。東西塔とも国宝である。40年前、談山神社とここを拝観に来た。その時にお寺の近くにはバスが1時間後しか来ないと困っていたご老人夫婦を乗せ、幹線のバス停まで送った記憶がある。山道を降りた記憶で地形から考え談山神社だったかも知れないと思い始めた。”昨日のことなら覚えているが・・・”の世界だ。