語源・面白い名

利休梅.JPG人の名前の花①

利休梅(リキュウバイ:千利休が愛した花と言われている。が、この花が日本に入って来たのは千利休より後のようだ。大阪の風流人が名付親らしい。花が梅に似ているが花弁は大きく、また花の付き方も梅とは異なる。茶花である。

テイカカズラ.JPG人の名前の花②テイカカズラ(定家蔓):語源は”定家が愛した人が想いも遂げないまま亡くなったため、その墓に蔓となって巻き付いた”の言われからのようだ。春先から咲き始め9月の終わりになってもまだ咲いている。長く楽しめる蔓の花である。

ムラサキシキブ.jpg人の名前の花③ムラサキシキブ(紫式部):夏の初めに花が咲く。別サイトのブログでは7月9日に載っている。花も綺麗だがこの実も心惹かれる。花の名前はこの果実の清楚な美しさからのようだ。

イカリソウ.jpg錨草

イカリソウ(錨草):見方によってはSF映画の宇宙船に見えないこともない。面白い花弁の形である。船の錨に似ていることから付けられた名前である。

ホウチャクソウ2.jpg宝鐸草ホウチャクソウ(宝鐸草):寺院の建造物の軒先の4隅に吊り下げられている宝鐸(ホウタク)に似ていることから、この名がある。三重塔など塔には必ずと言っていいほど付いている。風鐸(フウタク)とも言う。余談だが愛知県春日井市にある密蔵院の多宝塔には屋根の上にも付いていた。説明では上が宝鐸、下に吊り下げられているのを風鐸としていた。

花筏.jpg花筏ハナイカダ(花筏):植物としては珍しく葉の上に花が付いている。進化的にこのような形になったのだろうと言われている。葉を筏に見立て、花筏の名前が付けられている。言い得て妙の感がある。

ヒトツバタゴ.jpg1つ葉たご

ナンジャモンジャ:愛知県岡崎市にある大樹寺に咲いていた花である(2012年5月8日)。正式名はヒトツバタゴ(一つ葉たご)であるが”ナンジャ、これは!”ぐらいが語源か。その気持ちが何となくわかる花である。

スモークツリー.jpgスモークツリースモークツリー:これも見た目で付けられた名前である。朝の散歩道の1つのコースに咲いていた(2012年6月13日)。和名はハグマノキ(白熊の木)と言うようだがこの名前がピッタリ来る。

隅田川.jpg隅田川アジサイ隅田川:6月の花、紫陽花の1種である(2012年6月15日)。”隅田川”の花が八重で見た人(多分、東京の人?)が隅田川の花火に似ているからと付けた名前らしい。”隅田の花火”の名もあるようだ。これならわかるが花火を省略し”隅田川”の名はすごいと感心している。

DSCF0124.jpgネジバナ(捩花)

(2012年7月8日):名前の意味が花を一目、見れば理解できる。花弁が茎を廻りながら咲いている。左廻りも右廻りもあるようだ。

DSCF0612.jpgサギソウ(鷺草)(2012年8月14日):見た目で”なるほど!”と思う名前の花である。形の不思議さに何度でも見たくなる花である。

DSCF0812.jpgカヤツリグサ(蚊帳吊草)(2012年9月7日):線香花火みたいと思う。子供の遊びで茎の両端を切り、その両端から2つに裂いて行く。両方からの切れ目が合わない時にひし形になる。これが蚊帳を吊った姿に似ているからとの語源である。遊んだ頃が思い出される草花である。

DSCF0720.jpgヘクソカズラ(屁糞蔓)

(2012年8月30日):面白いと言うより失礼な名前である。呼ぶのも恥ずかしく感じる”屁糞蔓”である。匂いが良くないことからの名前である。

DSCF0718.jpgクサギ(臭木)(2012年8月30日):これも失礼な名前で葉の悪臭からこう呼ばれる。果実は草木染に媒染剤なしで使用できる。子供の頃にこの花が好きなアゲハ蝶をよく見た記憶が甦る。

DSCF0739.jpgセンニンソウ(仙人草)(2012年9月2日):”仙人のような暮らし”に憧れている私には特別の思いがある花である。種子が毛状になって飛ぶが、その種子が仙人のヒゲを連想させることからの名前である。但し有毒植物である。

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