一乗寺

一乗寺・圓教寺・清水寺・花山院

一乗寺 国宝の三重塔

 今年初めての寺巡り、少し遠いが兵庫県を訪れた。兵庫県には西国三十三観音霊場は4寺ある。また、番外としての花山院も兵庫県にある。今回、時間の都合で二十四番中山寺は行けなかったがこれを除き、お参りした。写真は一乗寺本堂から見る三重塔である。国宝13基の1つである。相輪の下部の部材の銘から1171年建立と判明している。塔の建立が明らかなものは稀有のようだ。仰ぎ見る三重塔も良いがこうして上方から見えるのは嬉しい。


DSCF2829.JPG本堂(大悲閣または金堂とも称する)
一乗寺は西国三十三箇所二十六番札所である。本堂に安置するご本尊は聖観音菩薩であるようだ(秘仏)。開基は法道仙人と伝えられている。法道仙人が開基と伝承される寺は兵庫県に集中している。一乗寺と言うお寺は京都にもあるがここは兵庫県加西市である。


DSCF2837.JPG三重塔
国宝の三重塔で8番目の古塔である。初重から三重に向かっての屋根が小さくなる率(低減率)が大きいことが特徴のようだ。配置的に寺院の中で比較的に低い場所にあり上方からの拝観できる。


圓教寺(えんぎょうじ)


DSCF2797.JPG摩尼殿(まにでん)
西国三十三箇所二十七番札所でご本尊は如意輪観音菩薩である。書写山(しょしゃざん)と言う山の上にあり歩いて上ると1時間ぐらいかかるようだ。ロープウェイで上り更にマイクロバスで摩尼殿に向かった。マニとは梵語で如意のことのようで如意輪観音が祀られいるところと言うことだろう。ご本尊は秘仏だが毎年1月18日に開扉され拝観できるようだ。


DSCF2801.JPG大講堂と食堂
大講堂(右側)と並ぶ食堂(じきどう)である。正面の長さが15間あるが近世以前で、これほど長大で総2階とする仏道建築は他に例がないようだ。2階は宝物殿となっており多くの仏像が拝観でき、見応えがある。


清水寺(きよみずでら)


DSCF2878.JPG大講堂(サイドから撮影)
. 西国三十三箇所二十五番札所でご本尊は千手観音菩薩である。開基は一乗寺と同じ法道仙人と伝えられている。本堂にあたる根本中堂の本尊十一面観音像は秘仏で拝観できない。が、札所のご本尊である大講堂本尊の千手観音坐像は拝観出来る。


DSCF2883.JPG根本中堂
寺は1913年の山火事で全焼し根本中堂、大講堂等の1917年を始めとし、全てそれ以降に再建されている。
京都市の清水寺と区別のため播州清水寺とも呼ばれている。


花山院(かざんいん)


DSCF2885.JPG山門
.本寺も一乗寺・清水寺と同じく 開基は法道仙人と伝えらている。西国三十三箇所番外の札所となっている。古人は先ず当山に詣で花山法皇に巡礼無事成就をお願いしてから巡礼を始めたと記されている。


DSCF2893.JPG花山法皇御廟所(ごびょうしょ)
本堂の向かい側にある花山法皇の御廟所(お墓)である。このため花山院菩提寺とも呼ばれている。史実ではないようだが西国三十三観音霊場巡礼の始祖は徳道上人、中興の祖は花山院とする伝承がある。ひんやりとした空気が感じられる。


前のページへ

2014-05-20

次のページへ

UA-32848344-1