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updated 2014-05-20
1.頂いた板
昨年の12月初旬、女房が能面作りの先輩から写真のような板2枚と角材を頂いてきた。衝立を制作するために置いていたがもう1つ制作されたようで”いらないので薪ストーブで燃やして”とくれたようだ。
この板、流石に燃やすのは躊躇われた。
さあ、どうするかと板を眺めたりネットで調べたりしていたがやっと作る気になって来た。
右の写真は女房がこんなものがあると持ってきた能面作りで使用している紙ヤスリである。
2.紙ヤスリを使用しての磨き作業
紙ヤスリでせっせと磨く。平らな部分を紙ヤスリを用い手で磨くのは大変である。台木の角材もあるし、と思い電動で紙ヤスリを動かす機械を買ってきた。タイミングよく在庫一掃セールをしていた。商品名は”サンダー”と言うようだ。3500円ぐらいだったと思う。下部に紙ヤスリを取り付ける。スイッチを入れると下部の板が紙ヤスリ共々前後に振動する。平らな部分は順調に仕上がる。が、曲部は面倒である。上記の写真3の電動ドライバーの先に円錐状の紙ヤスリを前から押し込んだもので磨く。これで出来ないところは女房から借りた棒状にした紙ヤスリで磨いた。でもまあ私のやること、ほどほどで終了した。
3.砥粉(とのこ)磨き
紙ヤスリで磨いた後、砥粉(とのこ)を降りかけ磨きをかける。化粧で言えば化粧水、いやローション、スキンミルク・・・よくわからないが滑らかにする作業をする。平らな部分は簡単に磨けてすんなりと出来上がるが元々、凹凸がある部分はうまく磨けず粉が残る・溜まるなど苦労をした。棒切れに布を巻きつけて差し込み磨き、溜まった埃を吹き飛ばすなどした。まあ、我慢の範囲に仕上がった、女性の肌とまではいかない。
4.台木作り
言い忘れたが衝立に使用する板は厚みがどちらも8cm位ある。大きさは大きなもので幅が最長部70cm、高さ62cmであり小さい方は幅が60cmで高さは42cmである。これだけあると重い。立てていて倒れることを心配し、奥行きの長い台木を用いた。奥行きはそれぞれ40cm、30cmである。端面の大きさはこれだけは要らないと思ったが細い角材にするのが大変なのでそのまま使用した。1辺が10~12cmある。衝立を止めるのは接着剤を使用、と決めていた。が、これも剥がれて倒れること、そして見栄えを考え、彫り込んだ。1cmぐらいの深さであるが削っては置いてみて、入らずまた削るを繰り返す。右写真の彫刻刀2本で削った。大変だったが面白くもあった。時々、彫師師気分だったことは間違いない。
5.塗料塗り
いよいよと言うよりやっと塗り作業まで来た。塗布はベランダ用の大きいものではなく小物の木工細工に使用する中位の刷毛と絵を書く時に使用するような筆を使用した。右の写真が一式である。塗料は漆塗料と書かれている。これをペイント薄め液で溶き使用する。濃いものを塗るとテカテカになると聞いていたので少し薄めのものを繰り返し塗る。上記の写真は3回目を塗ったものである。これで平坦部は良しとし、凹凸部分のうまく塗れていない薄いところだけを追加仕上げした。
下の3枚の写真が完成し部屋に配置したところである。薪ストーブを使用しなくなったらこの前に置いても良いな、と考えている。