勝尾寺

勝尾寺・穴太寺・醍醐寺

雪の勝尾寺

 西国三十三観音霊場巡りも番外の5寺を含めても10寺近くを残すになってきた。最後は第三十三番の谷汲山華厳寺へ行き、その後に高野山にしたいと考えている。今回は3寺である。先ず、二十三番札所の勝尾寺である。”かつおうじ”が正式名で”かつおじ”、”かちおじ”とも呼ばれているようだ。ご本尊は十一面観音菩薩像である。山道を登るうちに雪になった。雪の寺は美しく好きなので激しく降るのも構わずお参りを急いだ。勝運祈願の寺としても有名なようで小さい勝ちダルマが並んでいた。勝運となれば私もお願いすることが多く、いつも以上にお参りの時間が長くかかった。


DSCF3161.jpg本堂
本堂を参った時は少し、雪も小ぶりになった。この本堂から上ってきた道そして山門が見える。境内を囲う塀の上に祈願の小さい勝ちダルマがたくさん置かれていた。


DSCF3170.jpg多宝塔
激しい雪に毅然として立つ多宝塔である。その向こうに見えるのは二階堂である。多宝塔は昭和62年に修復されている。当寺に法然上人は3年10ヶ月の間、逗留されたようである。1208年のことである。


穴太寺(あなおじ)


DSCF3221.jpg本堂
西国三十三箇所二十一番札所でご本尊は薬師如来、札所ご本尊は聖観音菩薩である。西国三十三箇所の寺は多くの寺で賑わいがあるように思うが静かな趣のある寺だった。


DSCF3216.jpg多宝塔
1804年に再建されている。1804年と言われると新しいの感覚になるが200年以上前の建物である。寺の雰囲気からか遠い昔からそこに立っていた、を思わせる。


醍醐寺


DSCF3180.jpg金堂(国宝)
. 西国三十三箇所十一番札所である。本来の札所は上醍醐の准胝堂である。2008年の雷からの火災で准胝堂が消失したため現在は下醍醐の観音堂(旧大講堂)が札所になっている。上醍醐の准胝堂は西国三十三箇所中、最も険しい札所と言われていた。本堂は豊臣秀吉の発案で紀州から移設されたようだが落慶は秀吉没後の1600年である。


DSCF3185.jpg五重塔(国宝)
五重塔3名塔の1塔である。951年の建立である。醍醐寺は応仁の乱などで多くの建物を消失しているが五重塔だけは免れている。九輪などの相輪部が長く12.8mあり、総高38mの1/3以上を占める。どっしりとした美しさがある。


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2014-05-20

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